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国民医療費とは?
国民医療費についてのニュースがありましたので、まず国民医療費についてまとめてみました。
国民医療費とは、保険給付費(医療給付費とその他の現金給付)と生活保護などの公費負担医療費と窓口で支払う自己負担の合計で1年間に医療の為に支出される費用総額の事です。
医療給付費とは、診療報酬明細に基づく給付である診療費や調剤報酬明細に基づく給付である薬剤支給などに分かれる様です。
その他の現金給付は、出産育児一時金や出産手当金などがあります。
国民医療費が平成26年度40.8兆円で8年連続過去最高って大丈夫なの?
国民医療費が平成26年度に40.8兆円で8年連続で過去最高というニュースがありました。
26年度の日本の税収が約51兆なのに、40兆も国民医療費使ってて大丈夫なんでしょうか?
ここで国民医療費の対GDPでの推移の表がありました。
出典:厚生労働省HP「平成26年度 国民医療費の概況」の『結果の概要』より(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/14/dl/kekka.pdf)
平成26年度で見ますと、対GDP比で8%強ですね。
日本のGDPが約500兆弱なので、40兆円は8%位になります。
表を見ると、平成19年度位から、対GDPの比率が急激に上昇しています。
日本のGDPは大幅には増加していないのに、国民医療費の比率上昇は厳しいと思います。
そして先ほども言及したこのニュースです。
・国民医療費40兆8000億円 8年連続過去最高更新
⇒ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160928/k10010709671000.html(NHK NEWS WEBのサイトへ)
記事によると、平成26年度の国民医療費は40兆8071億円で前年度より1.9%増加で、過去8年連続で最高を更新しているという事でした。
さらに年代別の国民医療費では、45歳から64歳の平均は約28万円なのに対して、65歳以上では約72万円と大きく増えています。
まぁ、65歳以上には70歳の人も80歳の人も85歳の人も当然含まれており、45歳から64歳の方に比べれば、病院に行く頻度も当然多く、国民医療費の平均額が大きくなるのは分かりますが、それにしても増えすぎだと感じます。
私事ですが、つい数週間前に体のある一部を軽く痛めてしまい病院に行った事がありました。その後大分良くなって再度病院に診察に行ったら、痛みもほとんどないのに何か温熱で治す機器(?)の前につれてこられ、痛みはほとんどないと言っているのに2~3分間その機器で治療(?)的な事をされ、当然ですがしっかりその費用はレセプトに加算されていました。
費用的にはごくわずかな金額ですが、私的には全く意味の無い治療だったと感じました。
そういう式の「しなくてもいいのに意味なく行う診療」や治療と称した薬が多いのではないでしょうか?
勿論痛みなどがあって治療すべきものには当然治療すべきと思いますが、「いつも通り、一応薬出しておきます」などという事も多いと聞きます。
26年度の日本の税収が約51兆なのに、40兆も国民医療費使ったら、残りは約11兆円。これで年金や日本の政策費はどうみても賄えません、だから赤字国債に頼って未来永劫赤字国債頻発していたら、未来の日本はどうなるのでしょうか?
医療や薬剤に関する改革が待ったなしですが、日本医師会は自民党の大票田なのでそこにメスが入れられるかは怪しいと思います。
ここでも少子化と経済成長してこなかった事がボディーブローの様に効いてきています。
その経済成長は個人消費がキーで、それはつまり将来の年金不安により財布の紐がゆるまないからです。
年金制度は、今の賦課制度で行うなら、退職世代以上に現役世代が増えないと無理です。
それには、子供がいっぱい生まれる少子化ではない社会が必要です。
今の日本の諸問題は互いに独立した問題ではなく、原因を突き詰めると下の階層で互いに連関しています。
なので、「一粒で3度も4度もおいしい」という様な、連立方程式を解く感じの政策立案でないと効かないのではと思ったりしています。
今の日本は、そんなに悠長に構えていられるという状況ではありません。
野党も与党と戦ってどうするのでしょうか?
マジで実効的な政策をガンガン出して行く国会でないと、諸問題は未解決のままで、将来の日本はどうなるのでしょうか?
そろそろ全て国任せではなく、国民も応分の負担を負わないとシャレにならない時期に来ていると思います。
・財務省 平成26年度 歳入・歳出の概要
⇒ http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/account/fy2014/ke2801c.htm(財務省web siteへ)