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重版出来第10話最終回感想
重版出来の第10話を先ほど見終わりました。最終回はやはり力が入って見入ってしまいました。
はっきり言って素晴らしいドラマでした。重版出来の第1話を見た時から感じていましたが、やはり傑作ドラマです。
重版出来の第10話では、三蔵山先生に近代芸術文化賞の漫画部門大賞が送られた事は、個人的に嬉しかったです。(っていうか、かなりドラマにハマってしまってますね)中堅や力ある若手ではなく、大御所の、それも一時は「オワコン」のレッテルを貼られた漫画家が受賞するという捲土重来ーしかし「大御所」は時代に合わせてデジタルペイントにも挑戦し、天才新人中田にも触発され、そして授賞式のスピーチでこうぶちまける。
「諸君!これより私は新しい漫画を描く。構想はもう出来ています。ここに居るどの漫画家も書けない、見たこともない漫画です。私の受賞に対し、ベテランジジイの功労賞に過ぎないとタカをくくっている君たちに勝負を挑む。
天才も凡人も 年齢も性別も 人種も国境も関係ない。必要なのは、面白い漫画を描くというその一念だ!
私は、私を諦めない。
今日この日、この場所が、私の新たなるマンガ人生のスタートです。
本日は、お越し頂きありがとうございました。」
そして、そのスピーチを拍手しながら聞いていた高畑は一言、「あの、クソジジイが!」
若手に触発された大御所漫画家に、回り回って再度若手が触発されている...。こうした切磋琢磨によって、日本の漫画界のすそ野の広さ、奥深さたらしめている要因なのかもしれません。
中田と心は途中言いあいとなってしまう事もありましたが、心が中田の「ピーヴ遷移」を売る為の努力や如何に心を砕いているかを目の当たりにして心を取り戻して行きます。そうして中田の「ピーヴ遷移」は、安井の「月間10,000,000PV作戦」や営業部の努力、三蔵山先生の推薦文、サイン会など様々な人たちの努力が功を奏して、ついに「重版出来」となります。
そしてドラマの最後に、心はこう述懐します。
「いつか、くじけそうになった時、道に迷った時、思い出そう、この日の事を。たくさんの心が震える瞬間を。
誰かの為に働く、自分の為に働く。何の為でも構わない。
誰かが動けば、世界は変わる。その一歩が誰かを変える。
毎日は続いて行く。今日もまた、生きて行く!」
この重版出来というドラマはざっくり言えば、「漫画を売る出版社のいち編集部のいち編集者を取り巻く出版業界の話」の形をしています。が、そうではなく、いち編集者である黒沢心が懸命に、真剣に、真摯に生きる日常を、失敗を、成功を、涙を、そして「生きる、生きていく」という事を出版業界を切り口に描いた作品ではないかと思いました。
ここでツイッターでのみなさんの反応・感想は
自分の仕事柄贔屓目に見てるとは思うんだけど、ここ数年観た邦画ドラマで1番面白かったなー。何気に中田伯で「新人持ち込みから初単行本発売までの流れ」を丁寧に見せたのが凄い良くて、漫画家志願者の指針になるなーと思った。これ観て漫画家目指してみようって人増えたら嬉しいな。
#重版出来— 上田宏 MJタイバニ6巻発売中 (@UEDAsensei) 2016年6月14日
素晴らしかったなぁ、三蔵山先生。この先も漫画を描き続けることに、ちょっとだけうんざりした中田伯に、何十年も描き続けてきた最高齢受賞者漫画家が、次回作にワクワクしてる姿を見せつける。ちいさな言葉が、ちゃんと「人生」につながっていて、たまらんかった。#重版出来
— オオバリエ (@riva_riva) 2016年6月14日
#重版出来 こぐま可愛かったなあ。黒木華さんのカラフルな表情が素晴らしかったです。 pic.twitter.com/Y9Ma5D3wnP
— 眼福(がんぷく)ユウコ (@gampy) 2016年6月14日
自分をオワコンと自嘲しながら「オレはオレを諦めない!」とマイクを抱えて吠えるロックな三蔵山先生に感動。第9話:中田伯の「生きてて良かった」「生まれてきた良かった」同様、くじけそうな人への人生のエールだ。 #重版出来
— ficta (@Atone_440) 2016年6月14日
15年間専業主婦で家に居た私
重版出来のイキイキ働く小熊ちゃんを見て今月からパート始めた事
恥ずかしくて誰にも言ってない😆#重版出来— まる (@popopo1010) 2016年6月14日
小泉くんの磨り減った靴底、中田くんが曇ったガラスに描いた丸、東江さんに次回作を断られた時の寂しいような嬉しいような安井さんの顔、中田くんとさよならした後の沼さんの涙、中田くんとアユちゃんの一瞬の出逢い…沢山のシーンが宝石のようにキラキラと愛しく思い出されて涙…(T_T)#重版出来
— chamong-tea (@TeaChamong) 2016年6月14日
「1つのおにぎりを作るのに米作りから考えると270mlの水がいる。これをバーチャルウォーターといって、気づく人は少ないが見えない水を想像した方が世界が広がる。(略)」ってゆう三蔵山先生( #重版出来 )の深いいお言葉を聞いてしみじみする。
— な な み ん (@__ndkj19n) 2016年6月14日
例によって飲み屋で見ていたのですが、三蔵山先生のスピーチのときに飲み屋でも拍手が起こりました。#重版出来
— NET21恭文堂コミッククラフト店 (@comiccraft) 2016年6月14日
最終回、楽しんでいただけましたでしょうか??本当にこの3ヶ月間、皆様の感想に励まされ、勇気づけられました。最後まで、ありがとうございした!!残りのオールアップ写真あげます!!皆様、本当に本当にありがとうございました!!!#重版出来! pic.twitter.com/mWnEtOln53
— 火10『重版出来!』最終話は6月14日! (@koguma_tbs) 2016年6月14日
視聴率はここまで二桁に一度も乗らなかったけど、一割弱の見続けた視聴者が勝ち組だと胸を張って言える番組だった#重版出来
— キュアとかげたん♪ロサユリカ様 (@lizardtyan) 2016年6月14日
実はこのドラマで、個人的に引っ掛かっていた事がありました。それは、三蔵山先生のアシスタントだった沼田氏が、漫画家の夢を諦めて故郷に帰る件です。ここでは、夢が叶わなかった沼田が中田に触発されて、温めていた作品でデビューし夢が叶うという流れにしてあげて欲しかったと、その時は思っていたので私には理解できない流れでした。
しかし、今日の重版出来最終回を見終わって、ストンと腑に落ちました。つまり作品は、「生きる、生きていく」事を描きたかったのだと。生きていくと、成功もあり、失敗もあり、落ち込むことも、天狗になることもある、失敗も「生きる」事の要素の一つなのだと。生きる事を描くのだから、その要素の一つである『夢が叶わなくて、それを自分なりに受け止める』事も描かなければ嘘になる。どこかのドラマとは違い、最終回で全て繋がりましたね!!(おっと、今日は火曜日!笑)
この重版出来というドラマが好きなのは、いつも見終わると力を貰える様な気がして、何か元気を貰ったというか…。もしは、ないですが、もし可能であれば、日曜劇場で見たかったなと...。99.9と逆だったら良かったのにとか思った次第です。日曜日に重版出来のドラマを見たら、明日からの月曜日からの仕事で元気に会社に行ける様な気がして...。
今期のクールのドラマでは、確実に、そして今年を年末に振り返った時に、間違いなく、ベストなドラマだったと言えると思います。いや、数年経っても素晴らしいドラマの上位となる事でしょう。
とにもかくにも、ドラマ「重版出来」は、傑作中の傑作!!
素晴らしいドラマをありがとう!!
因みにですが、続編の準備はOKですよ♡