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ノーベル賞受賞大隅先生が指摘!将来の日本の基礎科学への危惧
ノーベル医学・生理学賞で大隅良典さんが受賞されて、連日そのニュースが伝えられています。
非常に大隅良典先生は取材が続きお疲れだと思いますので、マスコミ取材はこの辺でストップして、先生に祝杯をあげる時間を取って貰って、早く日常の生活に戻って頂きたいと思う今日この頃です。
また大隅先生は、「役に立つ」という言葉が即ち、「事業として見込める」という意味と同義的に捉えてらている今日の現状を非常に問題視されています。
「社会がゆとりを持って基礎科学を見守って」ノーベル賞の大隅良典さんは受賞会見で繰り返し訴えた https://t.co/rPgxGCLUio「私は「役に立つ」という言葉がとっても社会をだめにしていると思っています。数年後に事業化できることと同義語になっていることに問題がある」御意
— 増田聡 (@smasuda) 2016年10月3日
「本当に役に立つ研究は、10年後あるいは100年後かもしれない」
科学を長期的視点で見るという「文化」、そういう社会になって欲しいという希望を述べられています。
そしてノーベル賞の賞金の使途を訊かれ、若者が基礎科学に専念できる環境へのサポートの必要性とそれを実現したいという思いを語られました。
国公立大学への運営交付金や私立大学への助成金の削減によって、将来日本のノーベル賞受賞が減って行くだろうとする現場の声もツイッター等で目にします。
国の予算という事は即ち税金であって、そこには当然嫌な意味での「費用対効果」が求められます。であるが故に、大隅先生が問題視されている「役に立つ研究」=「事業化できてお金を生む研究」という、「投資」に近い研究費助成の在り方が浮き彫りになります。
その背後には、日本の財政のひっ迫(別に不安を煽っている訳ではないです)があるのではないかと思ったりしています。
日本の経済が名目成長して税収が上がり、余裕のある予算が組めるならば、大らかな視点で(短期間で結果を求めすぎない)研究を見守るという事も出来るでしょうが、平成26年度で言えば51兆円の税収なのに、40兆円も医療費で出て行き、40数兆円の赤字国債等(建設国債含めて)の借金を合わせて90数兆円の予算を立てている今の日本に於いて、そういう大らかな視点で研究費を考える余裕は無いのではないかと感じました。
勿論、私個人的には、大隅先生の言う「基礎科学をゆとりをもって見つめる社会」が必要だし、それがあるべき姿だとは思っています。
なので、大学や研究機関への研究費助成は勿論国もある程度助成はするべきと思いますが、併せて国以外のプレイヤーの参加が必要だと考えます。例えば大企業がそういう大学等の研究機関に研究費として助成した金額は、より多くの法人税減税が受けられるとか、大企業の創業者や大株主などがそういう研究機関への寄付を多額にした場合は、税金の優遇を受けられるなど、PFI的に民間の資金を呼び込む事で政府の支出を少なくするとかの方策を政府に考えて欲しいと思います。
日本はいまノーベル賞ウィークで、多くの日本人がノーベル賞受賞者から日本人である誇らしさと、目的に向かってチャレンジする事の大切さ、多くの勇気と感動を貰っている事だと思います。
そして12月に行われるノーベル賞授賞式で、綺羅星のごとく輝く世界の碩学が集うノーベル賞受賞式を、今年もまた日本人の先生がノーベル賞を受賞して頂いたお陰で、日本国民がその中継から夢の様な晩餐会等の雰囲気を味わい知る事が出来そうです。(というか出来ます!!)
これは非常にありがたい事で、日本中の研究者のみなさんを奮い立たせる、そして子供たちに夢と希望を与えてくれるものです。
この大きな資産を、未来の日本人の為にも、今だけやここ数年だけで終わらせてはならないと感じています。
なのに「政府と戦う」と国籍がもう一つあったある野党の党首が言っていました。
戦うべきは、いま日本にある多くの諸問題です!
多くの問題に対する実効的な政策こそが、いま早急に求められています。
良い政策をドンドン出す、それをSNS等で発信するなどして広報する。
その政策が「いいね!」となれば、「○○党って、いいね!」となり、「次の選挙は○○党に入れよう!」と多くの国民が思い、そして実際に投票し、その数が多くなれば結果的に選挙で大勝し、結果的に政権を取っているのが正道ではないでしょうか?
政権を取る、または担うという事は、結果であって目的ではない筈です。
政権を取る事が目的となっているので、経済政策は出ないし、その他の政策についても同じく出てこない、なぜなら政府に頭が行ってしまっているので...。
そういう意味でも、しっかりしたまともな野党は必要ですし、当然政府にも頑張って頂きたいと思います。
ノーベル化学賞2016日本人受賞者直前予想!日本時間で発表はいつ?
話は大きく変わりますが、明日はノーベル化学賞の発表です!
ですので、例によって例のごとく、ノーベル化学賞2016年の日本人受賞者の直前予想を、独断と偏見と大きな希望とで行いたいと思いま~~す!!
真剣に研究されている研究者の方々にはお祭り騒ぎして申し訳ないですが、ご容赦下さいm(_ _)m
という事で、2003年以降のトムソン・ロイター引用栄誉賞で化学賞受賞者をやはり抽出してみます。
・酸化チタンの光触媒反応の発見の研究で、藤嶋昭さん(化学賞、東京理科大)
・金の触媒作用についての研究で、春田正毅さん(化学賞、首都大学東京)
・カーボンナノチューブの発見による研究で飯島澄男さん(化学賞、名城大)
・多孔性金属等の研究で、北川進さん(化学賞、京都大)
・分子自己集合に関する研究によって、新海征治さん(化学賞、九州大)
と5人の方が受賞されていました。
この中で、新海征治さんは3度引用栄誉賞に輝いています。
ですので(もう結論ですが)、2016年ノーベル化学賞は新海征治さんと独断と偏見で予想させて頂きます!!
ノーベル化学賞2016の発表は、日本時間で
10月5日(水) 午後6時45分からです。(現地時間は午前11時45分)
これに関して、日本科学未来館がニコ動でライブ中継をするみたいです。
・ノーベル化学賞発表の瞬間をみんなで迎えよう
時間:2016年10月5日(水)17:00~19:00
ニコ動でのサイトURL ⇒ http://live.nicovideo.jp/watch/lv274706204
さてさて、今年2016年のノーベル化学賞に日本人受賞者は出るでしょうか?
是非出てほしいですね!!大いに期待しましょう!!!