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オバマ大統領、フィリピン大統領との会談を中止!
ASEANで6日に開かれる予定だったオバマ大統領とフィリピンのドゥテルテ大統領の首脳会談が中止となった様です。
首脳会談の中止の理由をアメリカ側は明らかにしていませんが、5日にドゥテルテ大統領がオバマ大統領に暴言を吐いた事が原因ではないかと目されている様です。
・比大統領、オバマ氏を侮蔑語で罵倒 米、首脳会談を中止
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160906-00000002-jij_afp-int
・比大統領がオバマ氏に侮辱発言、首脳会談中止に
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20160906-00000044-jnn-int
ただ個人的に思うのはフィリピンのドゥテルテ大統領が暴言を吐く前に、オバマ大統領がドゥテルテ大統領が麻薬犯罪者などを2400人以上殺害している事に対して人権問題として「首脳会談の議題に上げる方針」とあります。
これが余計な事だと個人的には感じています。それはフィリピンへの内政干渉で、オバマの個人的な「人道主義」は心に留めるべきです。
それを先にアメリカに言われる(実際には言われてはないが)と、フィリピンの大統領としても自分の政策を他国の大統領に否定された様な気がして、そういう暴言になるでしょう。(勿論暴言を認めてる訳ではないですが)
今アメリカがしなくてはならないのは、多国間で協調して中国を包囲していく事で、共産主義の台頭をアメリカの西海岸のすぐ西(つまり日本)にまで及ぼしてはいけない筈です。(でないと西海岸が有事の際に戦火の最前線になるので)
結局オバマとフィリピン大統領の首脳会談が決裂したことで喜んでるのは中国です。逆にこの会談を上手く運び、アメリカとフィリピンがその結束を強固なものにして、万が一の時に備えて軍事的なアライアンスを結び、軍事合同演習などでアメリカを中心とする多国籍軍で南シナ海、東シナ海を定期的に巡回するとなると、中国は非常に嫌がり、迂闊に海洋進出ができなくなる筈です。
オバマの気持ちは分からないではないですが、安直な平和主義の挙動が散見され、結果は中国を利するだけです。
プーチン大統領は「果実」を取る為に「枝葉末節」は気にしない!
対してプーチン大統領は、安倍首相と「君と僕」と呼び合あっちゃってると強調し、安倍首相もプーチン大統領を「ウラジーミル」と呼ぶ事でその親密度を内外に示しています。
・プーチン氏、安倍氏と「君と僕」の関係強調 協力を評価
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160906-00000006-asahi-int
ロシアは、経済が非常に低迷しており、経済関係の強い中国の経済低迷を受け、さらに原油安とダブルパンチです。
その中でプーチンはシベリア・極東に日本の技術を導入して人口減少に歯止めをかける、日本の対ロシアへの投資を呼び込む、また原油や天然ガスなどのエネルギー開発およびパイプライン敷設を日本の技術を導入して協力関係を構築してやりたいという考えがあると思われます。
なので、日本がウクライナ危機に際して欧米と共に対ロシアへの制裁を続けている事には、日本との協議に支障は無いという考えを示した様です。
つまりプーチンが欲しい「果実」は日本の経済協力と日本の投資なので、それ以外の「枝葉末節」は口にしない、批判しないという姿勢です。記者の口ぐるまに乗って批判したりしたら、せっかくの日本との蜜月が壊れてしまいますものね。
プーチンのしたたかで、国益を考えた正しいポリシーだと思います。
オバマとプーチンを比較してみると...
オバマとプーチンを比較してみると、ビジュアルからするとオバマは「良い人」で、プーチンは「怖い人」だと感じるでしょう。
ただ政治家としては、特にアメリカの大統領が良い人過ぎるのは、やっぱり「チンピラ」や「不良達」になめられます。
オバマはフィリピン大統領との首脳会談を行い、フィリピンとも軍事的に強固な関係を築き、中国の台頭をけん制するという「果実」を優先すべきで、個人的な「平和主義、人道主義」はアメリカの国益を最優先すべき大統領の立場では慎むべきです。
対してプーチンは、日本の経済と投資をロシアに呼び込み経済を復活させるという「果実」を取る為に、日本の欧米と呼応した対ロ制裁は、建前上そう言わなくてはならない日本の立場もきっと理解した上で、日本との協議には支障がないと問題にしませんでした。
政治家はかくあるべきと思います。別にプーチンが好きで、オバマが嫌いとか言うつもりではないです。
政治家は国益の最大化の為に優先順位を考えて、自らの政策を進め、発言すべきです。
なので国民も政治家を見る際にその政治手腕についてみるべきで、女性関係がどうとか(勿論無いのが理想ですが)いう週刊誌記事ネタで政治家が批判され、政治家も首相もコロコロ変わるという現象がずっと続いています。
例えばフランスでは政治家が不倫をしても、国民は「不倫は個人の問題だから、政治さえしっかりやって貰えれば問題ない」という意見が多く、日本みたいに首相がコロコロ変わったりすることはないと、以前テレビで見た事があります。
勿論不倫が良いというつもりはありません。
ただそれくらいの大きな度量がないと、喫緊の問題が山積してヤバい状況の日本にあっては結局何も解決されず、回り回って困るのは、そして不利益を被るのは国民なのではと思ったりします。
政治家は、「果実」を取る為には、その他の取りとめもない「枝葉末節」は目をつぶるぐらいでないと、何も事を為せないで終わってしまいます。
そういう意味で、政治家としてはプーチンの方がオバマよりも今回の記事をみる上では優れていると思います。
まぁ、どちらと友達になりたいかと聞かれたら、それはオバマですけど...。