プレミアムフライデーで、田中角栄のワークライフバランスを思い出した!

プレミアムフライデーってどうなったの?

プレミアムフライデーのイラスト

プレミアムフライデーって今、どうなってるんですかね?


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最近さっぱりそのニュースを見なくなりましたが、世間ではどうなったのでしょうか?(たまたま私がそのニュースを見逃しているだけかもしれませんが…)

経済産業省や経団連主導で、2月から行われてきた(筈?)プレミアムフライデーですが、スタート当初はテレビのニュースでもその様子が伝えられていましたが、最近はほぼ見なくなりました。

プレミアムフライデーが始まる当初から、忙しい月末の最終金曜日に午後3時に退社する事などムリ!という意見が私の周囲でも多く、そんな事が出来るのは銘柄の良いごく限られた企業だけだと思ってました。

そんなプレミアムフライデーですが、結局午後3時までに帰ったのは全体の約4%程という事で、大多数の人はプレミアムフライデーの恩恵を受ける事はなかった様ですね。

という事はやはり、プレミアムフライデーは先細りして行き、結局はこのままフェードアウトでしょうかね?

 

そもそもプレミアムフライデーの目的は何だったのでしょうか?

ニュースでよく耳にするのは「働き方改革」や「消費拡大」というのがその目的の様です。

消費拡大は分かりますが、働き方改革をする目的は何なのでしょう?個人的には働き方改革は目的ではなく手段なのではと思ったりします。

経済産業省のウェブサイトには「プレミアムフライデーとは」という箇所がありますので引用してみますと….

個人が幸せや楽しさを感じられる体験(買物や家族との外食、観光等)や、そのための時間の創出を促すことで、
(1) 充実感・満足感を実感できる生活スタイルの変革への機会になる
(2) 地域等のコミュニティ機能強化や一体感の醸成につながる
(3)(単なる安売りではなく)デフレ的傾向を変えていくきっかけとなる
といった効果につなげていく取組です。

出典:経済産業省ウェブサイト

(http://www.meti.go.jp/press/2016/12/20161212001/20161212001.html)

とあります。「個人が幸せや楽しさを感じられる体験(買物や家族との外食、観光等)」というのはデフレマインドを払拭し、買い物や外食などを通じて個人消費を活性化して行きたいという思いが感じられます。

また(1)の「充実感・満足感を実感できる生活スタイルの変革への機会になる」というのは、午後3時以降の時間を有意義に使い、残業残業の仕事スタイルではなく、生活を楽しめる様なワークライフバランスを目指すという事でしょうか。

ここで同じ様な事をもっと昔に考えていた人がいました。

田中角栄です!

次に角栄が考えていたワークとライフを見てみたいと思います。


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田中角栄の考えるワークとライフ

田中角栄

田中角栄の政策秘書であった早坂茂三氏の著書「田中角栄回想録」の第3章の中に、『国土政策の大目標』という節があります。

ここでは新しい国土利用について述べられている箇所ですが、その中に個人的に印象的な表現があり心に残っていましたので、その部分を列記してみたいと思います。

その「田中角栄回想録」の中で角栄は言います。

長くなるので、少し要約して引いてみますと..

「昔は小学校を出てから30年、坑夫をしたり工場で働いたりすると、3000円の退職金が貰えた。それで田んぼを買って、家を新築しても、最低500円から750円は残った。これが昔の農村における中級の生活だった。30年まじめに働けばそれくらいの財産が得られた。

誰でも働いて来た者は100坪の宅地が買えて、持ち家が建つとなれば団地やマンションに住んでイライラしている国民の気持ちもガラリと変わる。

それは夢でも何でもなく実現可能だが、それを困難にしているのは東京を中心に考えているからだ。

ではどうするのか?

全国に10の基幹都市をつくり、それを要にして、さらに100の人口25万人都市をつくる

その25万人都市に大学を置き、知識集約型の基幹産業を一つ立地する。そうした産業があれば、25万人都市は十分生きて行ける。

この25万人という根拠は、いま全国には衆議院の選挙区が130あるが、その選挙区ごとに25万人都市を一つずつ造ると全て車で30分以内に通える事になる。

仕事を終えたら30分位でさっと家に帰る。その周囲には豊かな水と緑がある。そこで浴衣に着替えて、冷奴で一杯やり、女房や子供を連れて盆踊りに出かける。こんな事は決して夢ではないんだ。」

 

貨幣価値は当然今と違いますし、状況も違うので一概に現代に当てはまらないとも思いますが、考え方や概念を見てみますと、今日の地方創生の問題や誰でも長年働けば土地と家が得られるという所に、今日での富の再分配にも繋がる考え方だと思います。

また日本各地に10の基幹都市をつくり、その基幹都市と連関させて人口25万都市を配し、職住近接を実現する。

人口25万都市が食べて行ける様に知識集約型の基幹産業を立地させるという所が角栄らしく凄い視点だと感じました。

東京一極集中ではなく、地方創生をしていく中で、産業を地方に移転し、それによる職住近接でワークとライフを同時に両立させる、つまり「浴衣に着替えて、冷奴で一杯やり、女房や子供を連れて盆踊りに出かける」となるのでしょう。この表現はある種の暗喩であり、お酒を家族と楽しむ時間的余裕や家族とのつながり、地域活動への参加という意味なのではと個人的に思っています。

この点は、経済産業省のウェブサイトにある「プレミアムフライデーとは」の「(1) 充実感・満足感を実感できる生活スタイルの変革への機会になる」や「(2) 地域等のコミュニティ機能強化や一体感の醸成につながる」と角栄はほぼ同じ事を言っているのではないでしょうか?

そして長年の労働の果てには、それに見合った退職金という対価が支払われ、土地と家が買える。

その背後には、現代でも問題となる再分配についての角栄の深い洞察が窺えます。

 

ここでスタートに戻りますと、プレミアムフライデーは午後3時に退社する事ではなく、つまりは目的はワークライフバランスではないでしょうか。

ただ今のままで導入してみても、結局は4%しか動いてはいません。

現代の労働における問題は様々な問題があり、職住近接によって全て解決という訳では当然ありませんが、多くの国民がワークライフバランスを実現するには、日本の骨格を正して、そもそもの枠組みをいじらないと難しいのかもしれません。

温故知新。

故きを温ねて、新しきを知る。

角栄は約50年も前に、上記の様な考えを持ち、その実現の為の政策も持ち合わせていたのはただただ驚きです!

やはり現代においても、諸問題の考え方のヒントを田中角栄は示唆してくれている様です。


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著者:pallas

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